年末の恒例行事として注目される「新語・流行語大賞」。その一方で、年間大賞やノミネート語が発表されるたびに、「聞いたことがない」「自分の周りでは流行っていない」「選考基準がおかしい」といった疑問が浮上します。
批判が大きく広がった代表例が、2024年の年間大賞「ふてほど」です。TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称が選ばれたものの、ドラマ自体を知っていても略称は使ったことがない、という反応が相次ぎました。さらに、2015年の「トリプルスリー」や2022年の「村神様」、2023年の「アレ」など、野球関連語が繰り返し年間大賞に選ばれたことも、選考への不信感につながっています。
ただし、問題の本質は、選考委員が世間と違う言葉を選ぶことだけではありません。賞が重視する「世相を象徴する言葉」と、一般の人々が考える「実際によく使われた言葉」の間には、そもそも違いがあります。2025年の受賞結果や調査データ、選考の仕組み、2026年の最新状況を踏まえ、批判の背景と賞の実態を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「ふてほど」への批判の核心は、ドラマの話題性と略称そのものの浸透度が一致していなかったこと。
- 要点2:流行語大賞は国民全体による単純な人気投票ではなく、編集部と選考委員会が世相や言葉の影響力を考慮して決める賞。
- 要点3:2025年の調査では、候補30語のうち半数以上が流行したと感じられた言葉は9語にとどまった。2026年も、認知度・使用頻度・社会的影響を分けて考えることが大切。
【理由を検証】「流行語大賞はおかしい」と言われる5つの背景
流行語大賞への批判は、特定の受賞語に対する好き嫌いだけでは説明できません。選考方法、情報の広がり方、世代間の認知度、メディアの影響など、複数の要因が重なっています。
1.自分の周囲で使われていない言葉が大賞になる
最も多い疑問は、「その言葉を聞いたことがないのに、なぜ流行語なのか」というものです。一般に流行語と聞くと、学校や職場、家庭で自然に使われたり、SNSで何度も目にしたりする言葉を想像します。
ところが、選考では、日常会話での使用頻度だけでなく、ニュースでの露出、社会問題との関連性、世相を象徴する力なども考慮されます。そのため、本人が一度も使ったことのない言葉が選ばれる場合があります。
ここで注意したいのは、自分の周囲で使われていないことと、社会全体で話題になっていなかったことは同じではないという点です。反対に、テレビやネットニュースで何度も紹介されたからといって、日常生活で広く使われたとは限りません。
2.選考基準が数字で明確に示されていない
流行語大賞には、国民全体の認知率や使用率を測定し、その数字だけで年間大賞を決める仕組みはありません。候補語を絞り込んだ後、選考委員会が話し合い、トップテンや年間大賞を決定します。
そのため、SNSの投稿数や検索数、世論調査などを重視する人から見ると、選考結果の根拠が分かりにくく感じられます。「なぜこの言葉が別の候補より上なのか」という比較可能な数値が、受賞結果だけでは見えないからです。
ただし、これは直ちに不正や恣意的な操作があったことを意味しません。定量的な人気ランキングではなく、選考委員による編集・顕彰型の賞であることが、疑問を生みやすい構造につながっています。
3.テレビで話題になった言葉とSNSで流行した言葉が違う
情報の入口がテレビ、新聞、動画配信サービス、X、TikTokなどに分かれたことで、人々が接する流行語も細分化しています。テレビのニュースで繰り返し取り上げられる言葉と、特定のSNSコミュニティで急速に広がる言葉は、必ずしも一致しません。
例えば、政治や経済に関する言葉はニュースを通じて広く認知される一方、若年層の間で流行する短いフレーズやネットミームは、テレビをあまり見ない人には届きにくい場合があります。その逆もあります。
結果として、どちらか一方の情報環境を基準にすると、もう一方の流行が見えにくくなります。「知らない言葉ばかり」という感想は、選考への不満だけでなく、情報接触の違いを反映している可能性もあります。
4.選考委員の専門分野や価値観が反映される
選考委員会は、さまざまな分野の文化人や著名人で構成されます。しかし、専門分野や年齢、日頃接しているメディアが異なれば、印象に残る言葉も変わります。
委員による議論には、単純なランキングでは拾えない言葉を評価できる利点があります。一方で、判断の過程が十分に数値化されていないため、選考委員の好みや関心が結果に強く反映されているのではないか、という疑念も生まれます。
5.年間大賞という形式が、実際以上に大きな代表性を与える
トップテンに入った言葉の中から年間大賞が選ばれると、報道では「今年を代表する言葉」として大きく扱われます。しかし、年間大賞は日本人全員が最もよく使った言葉の1位を意味するものではありません。
この違いが十分に共有されていないことも、批判の背景です。選考側が「今年の世相を象徴する言葉」として選んだものを、受け手が「今年、国民の間で最も流行した言葉」と解釈すると、期待と結果が食い違います。
つまり、流行語大賞に対する不満の多くは、言葉の選び方そのものに加え、賞の名称から連想される意味と実際の選考方法の違いから生じているのです。
【2024年の検証】「ふてほど」はなぜ大賞に選ばれたのか
「流行語大賞はおかしい」という議論を考えるうえで、2024年の「ふてほど」は外せません。話題になった作品と、その略称がどの程度使われていたかを分けて考える必要があるからです。
ドラマの人気と略称の浸透度は別の問題
「ふてほど」は、宮藤官九郎さんが脚本を手がけ、阿部サダヲさんが主演したTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称です。昭和から令和にタイムスリップした主人公を通じて、コンプライアンスやハラスメント、時代による価値観の変化などを描きました。
同作は2024年のドラマ界で話題となり、作品としての評価も集めました。一方、略称の「ふてほど」については、ドラマを見ていた人でも日常的には使っていなかった、という違和感が表面化しました。
2024年12月2日に発表された年間大賞は「ふてほど」。トップテンには「裏金問題」「界隈」「初老ジャパン」「新紙幣」「50-50」「Bling-Bang-Bang-Born」「ホワイト案件」「名言が残せなかった」「もうええでしょう」も選ばれています。
選考側が重視したのは、言葉の使用頻度だけではなかった
テレビ朝日や日刊ゲンダイなどの報道によると、選考側は2024年に不適切事案が相次いだことや、社会全体でコンプライアンスへの意識が高まっていたことと、ドラマのテーマを結びつけて評価しました。
選考委員のやくみつるさんは、コンプライアンスの影響で使いにくくなった流行語もあることに触れ、「ふてほど」を選ぶこと自体が流行語大賞のあり方を問い直す意味を持つ、という趣旨の説明をしています。
つまり、選考側は「ふてほど」が会話の中でどれだけ使われたかだけでなく、その年の社会を映す言葉としての意味を評価したと考えられます。
それでも「聞いたことがない」という反応が消えなかった理由
受賞時、主演の阿部サダヲさん自身が「ふてほど」という略称を自分たちでは使っていなかったという趣旨の感想を述べたことも、話題になりました。作品の当事者が略称の使用を実感していなかったことは、世間の疑問を象徴する出来事でした。
ここで重要なのは、ドラマの人気を否定することと、略称の流行に疑問を持つことは別だという点です。作品を高く評価していても、「今年、最も流行した言葉が『ふてほど』だったのか」という疑問は成立します。
この事例が浮き彫りにしたのは、作品の知名度、メディアでの露出、略称の認知度、実際の使用頻度という4つの指標が、必ずしも同じ方向に動かないという問題です。
【選考基準と仕組み】流行語大賞は誰が、どうやって決める?
流行語大賞の実態を理解するには、賞の成り立ちと選考過程を押さえる必要があります。現在の名称には「ユーキャン」が含まれていない点にも注意が必要です。
1984年に始まった『現代用語の基礎知識』に関わる賞
新語・流行語大賞は1984年に始まりました。発行元である自由国民社が刊行する用語年鑑『現代用語の基礎知識』のPR企画としてスタートし、その年の新語や世相を反映した言葉を顕彰してきました。
2004年から長年にわたってユーキャンが特別協賛を務めましたが、2025年の第42回からは協賛社と賞の名称が変更され、「現代用語の基礎知識」選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞となりました。運営の中心にある自由国民社と『現代用語の基礎知識』の役割は、賞の成り立ちを理解するうえで重要です。
選考は大きく分けて3段階
2025年の選考過程について、文春オンラインが『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子さんに取材した記事では、編集部が候補となる言葉を集め、選考委員とともに絞り込んでいく手順が紹介されています。
- 候補語の収集:『現代用語の基礎知識』に掲載された新語や話題の言葉を中心に、編集部が候補を整理する。
- ノミネート30語の選定:選考委員も議論に参加し、候補を絞り込む。
- トップテンと年間大賞の決定:選考委員会での採点や議論を経て、受賞語を決定する。
選考委員は事前に候補語を採点するものの、その点数だけで機械的に順位を決めるわけではありません。委員同士の議論も判断材料になります。したがって、SNSの投稿数や検索数だけで決まるランキングとは性質が異なります。
「トップテン」と「年間大賞」は同じではない
トップテンは、その年を象徴する言葉を複数選ぶ仕組みです。年間大賞は、その中から特に代表的な言葉を選ぶものです。トップテンの語句がすべて、国民全体の使用頻度で上位にあることを意味するわけではありません。
この賞の本来の目的は、単に最も多く使われた言葉を決めることではなく、言葉を通じて社会の変化や時代の空気を記録することにあります。だからこそ、選考側が社会的な意味を重視すればするほど、一般の人が期待する「流行ランキング」とのズレが生じる余地も大きくなります。
【野球関連語への批判】なぜ「また野球か」と言われるのか
流行語大賞への批判で、「ふてほど」と並んで繰り返し取り上げられるのが野球関連語です。年間大賞に選ばれた言葉が、野球に詳しい人と、普段ほとんど野球を見ない人とで、受け止め方が大きく異なるためです。
「トリプルスリー」から「アレ」まで続いた議論
2015年には「トリプルスリー」と「爆買い」が年間大賞に選ばれました。トリプルスリーとは、プロ野球選手が同じシーズンに打率3割、本塁打30本、盗塁30個を達成することです。野球ファンにとっては記録的な活躍を示す重要な言葉ですが、野球を見ない人には意味が伝わりにくく、「聞いたことがない」という批判が起こりました。
2016年には広島東洋カープの緒方孝市監督が鈴木誠也選手の活躍を表現した「神ってる」が年間大賞に選ばれました。2年連続で野球関連語が大賞となったことも、選考への疑問を強める要因になりました。
さらに2021年は大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年はヤクルトの村上宗隆選手にちなんだ「村神様」、2023年は阪神タイガースの岡田彰布監督が優勝を意味する言葉として使った「アレ(A.R.E.)」が年間大賞に選ばれました。
2023年は、野球関連語が3年連続で年間大賞を受賞した年でもあります。まいどなニュースなどの報道では、野球関連語の選出が続くことに対して、野球ファン以外から疑問の声が上がったと伝えられています。
野球ファンにとっての流行と、全国的な流行は違う
野球関連語が選ばれること自体に問題があるわけではありません。大きな記録や優勝をめぐって言葉が広がり、ニュースやSNSで繰り返し使われることは十分にあります。
ただし、野球という特定の分野で大きな話題になったことと、世代や関心を問わず広く使われたことは別です。選考側がスポーツの歴史的な出来事や象徴性を重視した場合、スポーツに関心が薄い人との間で認知度の差が生じやすくなります。
重要なのは、野球関連語を一律に排除することではなく、選考時に「どの範囲の人々に、どのように広がった言葉なのか」を説明できるようにすることです。分野の専門性と社会全体への広がりを区別すれば、選出への納得感も高められます。
2025年には野球関連語がノミネートされなかった
一方で、野球関連語が毎年必ず選ばれるわけではありません。2025年のノミネート30語には、例年話題になることの多い野球関連語が入りませんでした。テレビ朝日の報道も、2025年はスポーツ関連語がノミネートされなかった点を伝えています。
これは、選考が特定のジャンルに固定されているわけではないことを示す事例です。ただし、過去に野球関連語が連続して選ばれた事実や、選考への不信感が生まれた背景まで消えるわけではありません。
【歴代年間大賞を比較】受賞語と世間の実感にどんなズレがある?
歴代の受賞語を並べると、流行語大賞が社会のどの側面を捉えてきたのかが見えてきます。以下は、批判の論点を理解するうえで代表的な年度を整理したものです。全年度の受賞語を網羅した一覧ではありませんが、選考への疑問が生まれた経緯を比較できます。
| 年度 | 年間大賞 | 世間の反応・主な論点 |
|---|---|---|
| 2013年 | 「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」 | テレビ番組、ドラマ、社会的な話題など、異なる分野の言葉が同時に注目された。 |
| 2015年 | 「トリプルスリー」「爆買い」 | 野球の専門用語と、訪日観光客による消費を表す言葉の認知度の差が話題に。 |
| 2016年 | 「神ってる」 | 2年連続の野球関連語選出に、ジャンルの偏りを疑問視する声が上がった。 |
| 2021年 | 「リアル二刀流/ショータイム」 | 大谷翔平選手の活躍を象徴する言葉として評価された一方、野球への関心によって実感に差が生まれた。 |
| 2022年 | 「村神様」 | 村上宗隆選手の活躍を反映した言葉。野球ファン以外への浸透度が議論になった。 |
| 2023年 | 「アレ(A.R.E.)」 | 阪神の優勝を象徴する言葉として支持される一方、野球関連語が3年連続で大賞となった点に批判も。 |
| 2024年 | 「ふてほど」 | ドラマ自体の話題性と、略称が実際に使われた頻度とのズレが問題になった。 |
| 2025年 | 「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」 | 高市早苗首相の発言が選ばれ、政治的な言葉の象徴性と、流行語としての使用頻度をどう評価するかが論点となった。 |
この比較から分かるのは、受賞語の性質が一様ではないことです。日常会話で広く使われた表現もあれば、特定のニュースやスポーツの出来事を象徴する言葉もあります。ドラマの略称や政治家の発言など、言葉そのものの使用頻度とは別に、その年の出来事との結びつきが評価される場合もあります。
2025年の年間大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」
2025年12月1日に発表された年間大賞は、高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」でした。トップテンには「トランプ関税」「エッホエッホ」「緊急銃猟/クマ被害」「国宝(観た)」「古古古米」「戦後80年/昭和100年」「二季」「ミャクミャク」「オールドメディア」が選ばれています。
この顔ぶれには、政治、国際経済、SNS発のミーム、クマ被害、映画、米価、気候、万博など、幅広い話題が含まれています。2024年の「ふてほど」と比べると、2025年はニュースや生活に密着した語句に加え、SNSで広がった表現も目立ちました。
ただし、2025年の結果も「すべての人が日常的に使った言葉のランキング」ではありません。政治家の発言が象徴性を評価されて選ばれたことは、賞が単なる使用頻度ランキングではない点を改めて示しています。
調査データが示す「流行った」と「知っている」の違い
2025年のノミネート語について、応用社会心理学研究所(ASPECT)が実施した約1000人への調査は、認知度と流行の実感の違いを考える手がかりになります。共同通信社が紹介した調査結果によると、候補30語のうち、半数以上の回答者が「流行った」と感じていた言葉は9語にとどまりました。
「物価高」は90.0%、「緊急銃猟/クマ被害」は85.8%が流行したと感じていました。一方、約35%の回答者は、ノミネートされた30語のうち半数以上を知らないと回答しています。
さらに、同調査では、言葉を知っている割合と流行したと感じる割合に20ポイント以上の差があった語が8語、使用度と流行した実感に20ポイント以上の差があった語が13語ありました。「エッホエッホ」についても、流行したという実感と実際に使った割合には大きな開きが見られました。
この結果は、流行語を評価する際に、少なくとも次の3つを分けて考える必要があることを示しています。
- 認知度:その言葉を知っている人がどれくらいいるか。
- 使用頻度:日常会話や投稿などで、実際にその言葉を使っている人がどれくらいいるか。
- 流行の実感:その言葉が今年らしい、話題になったと感じる人がどれくらいいるか。
例えば、ニュースで毎日のように耳にする言葉は認知度が高くても、日常会話で使う機会が少ない場合があります。逆に、SNSで広がった言葉は特定の世代にはおなじみでも、別の世代にはほとんど知られていないことがあります。
「流行語大賞はおかしい」という疑問を検証するには、受賞語が自分の感覚に合うかどうかだけでなく、何をもって流行と判断するのかという評価軸そのものを見る必要があります。
【小原ブラスの見解と2026年最新情報】流行語大賞は時代遅れなのか
流行語大賞への疑問は、SNS上の反応にとどまりません。タレントの小原ブラスさんも、読売新聞の記事で、流行語大賞が「時代遅れ」と批判される背景を取り上げています。
小原ブラスの問題提起から考える、現代の流行の分散
流行語大賞への批判を考える際、小原ブラスさんの見解から読み取れる重要な論点は、賞が前提としてきた「多くの人が同じ話題を共有する社会」と、現在の情報環境との違いです。
かつてはテレビの人気番組や全国的なニュースが共通の話題になりやすく、同じ言葉が幅広い世代に伝わる機会も多くありました。現在は、動画配信サービスやSNSの普及によって、関心のある分野やフォローするアカウントごとに接する言葉が変わります。
その結果、あるコミュニティでは毎日のように使われている言葉が、別のコミュニティでは一度も目に入らないという状況が生まれます。こうした環境では、「全国民に共通する流行語」を一つだけ選ぶこと自体が難しくなっています。
ただし、個人の見解を日本全体の意見と同一視することはできません。流行語大賞への批判には、選考基準の不透明さを問題にする人もいれば、単に自分の知らない言葉が選ばれたことに驚いている人もいます。批判の内容を分けて考えることが大切です。
2026年の流行語大賞はどうなっている?
2026年10月22日時点では、2026年のノミネート30語、トップテン、年間大賞はまだ公式発表前です。過去の開催日程を見ると、ノミネート語は11月上旬、年間大賞とトップテンは12月初旬に発表されてきました。
2025年は11月5日にノミネート30語が公表され、12月1日に年間大賞とトップテンが発表されました。2024年も11月に候補語が公表され、12月2日に受賞語が発表されています。2026年の候補や大賞については、正式な発表を確認する必要があります。
2026年の選考を考える際にも、単純なSNSの話題量だけでなく、ニュースでの露出、日常での使用、社会的な意味、世代間の認知度など、複数の指標を分けて見ることが有効です。
2026年に注目したい3つの評価ポイント
- 世代を超えた認知度:特定のSNSやファン層だけでなく、幅広い世代に知られているか。
- 実際の使用頻度:メディアで紹介されるだけでなく、会話や投稿の中で自然に使われているか。
- 社会を象徴する力:その年の政治、経済、文化、生活の変化を端的に表しているか。
これらを組み合わせて考えれば、特定のジャンルの言葉が選ばれたときにも、その言葉が評価された理由を理解しやすくなります。同時に、選考側が何を重視したのかを具体的に説明することが、今後の賞への納得感を高めるうえで重要になります。
【流行語大賞おかしい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:流行語大賞は本当に国民投票で決まるのですか?
A1:国民全体の投票数だけで決まる賞ではありません。『現代用語の基礎知識』に掲載された言葉などをもとに候補を整理し、選考委員会の議論を経てノミネート語や受賞語を決めます。そのため、SNSでの投稿数や一般の認知度と、実際の受賞結果が一致するとは限りません。
Q2:「ふてほど」が流行語大賞に選ばれたのはなぜですか?
A2:ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称であり、2024年のコンプライアンス意識の高まりや、不適切事案が相次いだ社会状況を象徴する言葉として評価されたためです。一方、略称自体の使用頻度については疑問の声があり、作品の人気と略称の浸透度の違いが批判につながりました。
Q3:2026年の流行語大賞はいつ発表されますか?
A3:2026年10月22日時点では、候補30語や年間大賞はまだ公式発表前です。例年は11月上旬にノミネート語が公表され、12月初旬にトップテンと年間大賞が発表されています。2026年の正式な日程と結果は、主催者の発表で確認する必要があります。
【プロの結論】まとめ:流行語大賞を正しく評価するための判断基準
「流行語大賞はおかしい」と言われる背景には、選考基準の分かりにくさ、世代やメディアによる認知度の差、日常で使われる言葉と社会を象徴する言葉の違いがあります。2024年の「ふてほど」や、過去の野球関連語をめぐる批判は、こうした問題が目に見える形で表れた事例です。
一方で、選考側が重視するのは、必ずしも使用頻度の高さだけではありません。2025年の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」も、その年の政治や社会の動きを象徴する言葉として選ばれました。流行語大賞は、国民全員の使用実態を測定するランキングというより、言葉を通じて時代を記録する顕彰制度と捉えると、選考の意図が理解しやすくなります。
受賞語を評価するときは、次の3点を基準にすると、批判と評価の両方を冷静に考えられます。
- 自分の周囲で使われているか:日常会話やSNSでの実感を確認する。
- 社会全体で話題になったか:ニュースや調査データなどから、認知度と広がりを考える。
- その年を象徴する意味があるか:単なる流行だけでなく、社会的な背景や影響も見る。
2026年以降、流行語大賞に求められるのは、話題になった言葉を選ぶことに加え、なぜその言葉を選んだのかを分かりやすく説明することです。認知度、使用頻度、社会的な象徴性を区別し、選考理由を具体的に示せば、受賞語への納得感は高まるはずです。
流行語大賞をめぐる議論は、単なる年末の恒例行事への不満ではありません。「今年を代表する言葉とは何か」「誰の流行を基準にするのか」という、言葉と社会の関係を問い直す機会でもあります。 (出典: 流行 語 大賞 おかしい(Yahoo!ニュース))